
お盆休みに三重県伊賀にある新歓嗣さん、新学さんの工房にお邪魔してきました。
新さんの工房には、新しい作品の買付や展覧会の打ち合わせなどのためです。
あたり一面のグリーンの風景が広がるのどかな場所で作陶されています。

工房に着くと新学さんと奥様が出迎えてくれました。
新しい作品をいろいろ見せて頂いて、また伊賀焼についていろいろ教えて頂きました。
僕は作家さんの買付などの際にやきものの勉強しています(笑)
伊賀焼の事や作品について教えて下さる新学さん。

新さんの工房にある穴窯は4つありその他ガス窯など作品により使いわけているそうです。
同じ作品でも電気窯やガス窯と穴窯では値段が倍近く穴窯の方が高いのは
なぜという疑問がある方もいると思います。(僕も思ってました。)
そのあたりも新学さんに聞いてきました♪
まず穴窯とガス窯のコストが違います。ガス窯は名前の通りガス。それに対して穴窯はマキ。

また、穴窯の場合は4日間焼き続けます。
その間、ほぼ1人で窯にマキを入れ焚き続けます。(2時間ほど仮眠のため、友達に手伝っていただくようです。)
そのマキを窯に入れ込む作業は約6分に1回程度。それを4日間です。
最後の4日目になるとキッチンタイマーなどで6分に設定しマキを入れて
4分間ほどの間にウトウト寝てしまいタイマーの音で起きるほど疲れるみたいです(笑)
新さんの工房で一番小さな穴窯

また一番の緊張する場面は窯の中の火色を見ながらもう一束マキをいれるのか、ここで火を止めるのか・・。
この判断が一番難しいそうです。
また電気窯やガス窯では、作品はほぼ90%完成品として焼きあがりますが、
穴窯の場合、成功して80%、平均は60%にも満たないようです。
それでも穴窯を使い、うつわを制作するのか・・。
それはやっぱり穴窯でしか出せない風合いがあるからです。
伊賀のポイントとなる”こげ、緋色、自然のビードロ釉”。
この良さを求め、作家たちは制作しています。
では、ガス窯や電気窯はダメなの?
そんなことはありません。その良さも数多くあります。
穴窯の場合、リスクの多い穴窯なので5客揃いなどセットものを作るのは、
すごく難しいのです。普通はセットもので値段が安くなりますが穴窯の場合、
同じ揃いの器が出来上がるのは難しいのでその分値段は高くなります。
しかしガス窯や電気窯はほぼ同じような風合いに焼きあがるので、
和食器のセットものとしては最適です。

次回のUP予定作品の一部です♪写真はすべて穴窯での制作のものです。
もうしばらくお待ちくださいませ♪
2007-08-30 17:40