ざらざらと荒々しい土の成形が、濃い深緑の釉薬にどっぷりと浸かっている。野性的なのに繊細な美しさと優美な佇まいを併せ持つ。いかにも大和織部の名にふさわしい。
木箱から出して机に置くと、すごい存在感があり、手に取っても重量感がありました。
ウエブサイトでは、全体が緑色の面が全面にアピールされており、私はそちらの面が気に入りましたが、目の前に置いてみると、白い腹に緑の釉薬が四方から垂れかかっている面の方が、緑色が鮮烈に強調され、印象深いことがわかりました。しばらくはこちらの方を向けて飾っています。
また瓢箪型の腰のくびれ部分。くびれから上が小さく、下がどっしりとして大きく膨らんでいます。
下の部分の大いなる安定感とくびれた腰から上の小さい部分の不安定感が共存した不思議な形状だと思いました。
これらの特徴が,これまでに見た花生とは全く異なる色合いと形状だと感じ、普通では見られない独創性を感じました。その瞬間に、この作品を自分のものにしたいという思いが強く出て購入にいたったのです。
清水先生には、今後もこういった、目の覚めるような出会いが生まれる作品を生み出していってもらいたいと考えます。
今回購入したこの作品は、本当に特別な一品だと感じました。これほど美しい色合いと質感の作品はあまり見たことがなく、一目で惹かれました。実際に手にすることができて、とても嬉しいです。
外側の美しいグラデーションはもちろん魅力的ですが、内側の氷が張ったような貫入のある青い表情には、さらに驚きと感動がありました。使うたびに思わず見入ってしまいます。
また、片口の作りも素晴らしく、お茶を注ぐ際に液だれせず、とても使いやすく、大変満足しています。美しさだけでなく実用性も兼ね備えた、本当に素晴らしい作品です。これからも大切に長く愛用したいと思います。
また機会がありましたら、ぜひ清水万佐年さんの作品をお迎えしたいと思います。